心理効果

不完全こそが最強! 「ツァイガルニック効果」

最近TVを見ているとイライラしてきます。

それは、番組が盛り上がったところで、次のような編集が横行しているからです。

 

「つづきはCMの後で」。

「この続きは30秒後!」と言いながら、30秒後にCMに入る。

出演者の過剰な「え~っ!」的なワイプ画面でのリアクションからのCM。

「はたして~!?」からのCM ← 「ジョブチューン」や「帰れま10」のお決まりフレーズ。

 

いずれも、CMを視聴者に観てもらうためのテクニックなんですが、皆さんも経験ありますよね?

 

このテクニックを心理学的に「ツァイガルニック効果」と言います。

 

今回は、このツァイガルニック効果についてまとめていきます。

 

このツァイガルニック効果を使うと、相手にリードできたりコミュニケーションで有利になりますので、知っていて損のないテクニックです。

 

それでは、最後までお読みください。

 

ツァイガルニック効果とは

 

ツァイガルニック効果とは、その効果を提唱したロシアの心理学者であるブルーマ・ツァイガルニックさんの名前が由来で、人は中途半端になっている事をよく覚えていて、一旦完成、完了、修了すると忘れやすくなるという心理傾向のことを言います。

不完全なものほど、よく覚えている

と言い換えることもできます。

 

ツァイガルニックさんは、レストランで人間の記憶に関する実験を行いました。

それは、レストランのウエイターさんを使った実験です。

その実験結果は、通常、ウェイターは注文を受けた後、「まだ料理を提供していないお客さんのオーダー」については完璧に記憶していますが、届け終わると、ほぼその瞬間に「どんな料理を届けたのか?」について忘れてしまう。ということがわかりました。

そこから導き出されたのが、

「人は中途半端になっている事をよく覚えていて、一旦完成、完了、修了すると忘れやすくなるという心理傾向がある」

という結論です。

これをツァイガルニック効果と言います。

 

冒頭のリード文にあるTVのCM入り前の過剰な編集手法は、このツァイガルニック効果を使った代表的なもの。

 

視聴者の感情が盛り上がったところで、いきなりプツンと中断させることで、「この後、どうなるんだ??」という感情を引き出させることで番組への依存度を高め、結果チャンネルを変えさせないようにしてCMを観てもらうというテクニックです。

 

わたしは、ツァイガルニック効果を知っているが故、この編集方法には辟易しているので、基本録画をして、CMをすっ飛ばして観ておりますので、TV局の仕掛けにはかかっておりません(笑)。

というか、最近TV番組が、いかに無駄な編集やら演出やらで、質の低いコンテンツになったきたかと危惧しています。あの編集をするために、編集スタッフが残業をしているかと思うと・・・。

NHKはCMがないだけ、イライラする編集・演出がないので、まだ観やすいですね。

 

ちと話がそれてしまいましたが、ツァイガルニック効果とは、人は中途半端になっている事をよく覚えていて、一旦完成、完了、修了すると忘れやすくなるという心理傾向のことを言います。

ツァイガルニック効果の効果的な使い方

 

ツァイガルニック効果は、われわれの日常でも多用できるテクニックです。

 

〔ビジネスシーン〕

いくつかのビジネスシーンで見てみましょう。

① 休憩

休憩は、テキトーにとるのが一番です。

何も考えずに、テキトーです。

それはなぜか?

中途半端なまま休憩に入ると、中途半端の仕事について意識や記憶が鮮明になります。

休憩から戻った後も、意識や記憶が鮮明なので、スムーズに仕事に取り掛かれます。

一方、切りのよう状態で休憩に入ること自体は良いのですが、休憩から戻った後に、仕事モードに突入するまで少し時間を要する場合があります。

② 営業

よく優秀なセールスマンは商品を売り付けないで、高い営業成績をキープしていると言われます。実は、多くの優秀なセールスマンはツァイガルニック効果を心得ており、程よい加減で引くのです。商品の良いところをアピールしつつも、引くのです。

そうすることで、クライアントは「おや?」「なぜ売り込まない?」ともやもや仕出し、逆に気になり始めるのです。

その段階になってから、再度売り込むことで成約につながるということ。

③ プレゼン

プレゼンと言えば、完全な資料を作成し、資料の仕上がりを最高にします。

アニメーションをつけて、プロと思えるほどに。

そして、トークも完璧。

非の打ち所がないプレゼン・・・しかし結果は・・・なんてことがあります。

なぜなのでしょうか。

それは、完璧であるが故に、相手の心に響かなかったからに他なりません。

プレゼンは、相手の心に響かせ、行動に移させることが目的です。

しかし、資料やトークを完璧にすることには注力したけど、心に響かせられなかったのです。

ここで、ツァイガルニック効果です。

あえて、不完全、未完成、中途半端を演出するのです。

カッコ悪くても、汗びっしょり、言葉に詰まっても、熱意を伝えるのです。

そうすることで、相手の心に響き、結果良い評価を得られるのです。

〔恋愛シーン〕

相手との会話などで、盛り上がってきたとこですかさず、そしてさりげなく話題を変えてしまうんです。

すると相手は「えっ?おわり?続きは?」と気になって仕方がなくなり、あなたへの印象を

が強く残るようになります。

そうすることで、また次の機会を得やすくなります。

恋愛シーンで特筆すべきは、実はもう一つ心理効果が発動しているんです。

それは、ザイアンス効果。別名、単純接触効果です。

 

これは、接触回数が多くなるほど相手に好印象を持ってもらえるという効果で、その接触は直接的な接触ではなくてもOK。

相手に想起させる、思い出させる、気にさせるだけでも、抜群の効果を表します。

つまり、ツァイガルニック効果であなたのことが気になり、さらにその想いが複数回続くことによりザイアンス効果も発動され、あなたへの好印象が増幅されるというもの。

 

人は自分のことを話すのが大好きなんですが、あまり話過ぎず、ほど良い加減でセーブすることで、恋愛でリードできるようにもなります。

 

もちろん、話下手、人見知りという場合だと発動しずらく、また話を盛り上げるスキルも必要なには言うまでもありません。

まとめ

 

今回は、ツァイガルニック効果についてまとめました。

 

ツァイガルニック効果とは、簡単に言うと

「不完全なものほど、よく覚えている」ということ。

ツァイガルニック効果の使い方

〔ビジネスシーン〕

休憩、営業、プレゼンの各シーンでの使い方をご紹介しました。

〔恋愛シーン〕

盛り上がってきた時にあえて話を中断させるテクをご紹介しました。

さらに、ザイアンス効果も発動され、あなたへの好感度が倍増するという副産物についても触れました。。

 

「不完全さが人を惹きつける」とは、誰かさんが言った名言。

裏を返すと、完全なものは人を魅了せず、記憶からも消さりやすいということ。

それは、不完全なものに人の感情が揺さぶられるから。

その振り幅が大きければ大きいほど、人の記憶に残りやすく、気になって仕方がなくなるのです。

 

人は、ともすると、完全なもの、完璧なもの、パーフェクトなものを善として、思考したり行動したりしていることが多いように思います。

しかし、その完全、完璧、パーフェクトを追い求めていくが故に、身も心も疲弊してしまう人も少なくありません。しかも、その苦労して手に入れた完全なもの、完璧なもの、パーフェクトなものが、人の心に残りにくいなんて・・・なんて皮肉なことなんでしょうか。

 

そう考えると、不完全、未完成、中途半端こそが、今後の人生やコミュニケーションをうまく形成していく上でのコツになるのではないかと思います。

 

みなさんは、どう思われますか?