なんで、こんな嫌な思いをするんだろう。
なんで、うまくいかないんだ・・・
なんで、世の中辛いことばかりなんだ・・・
なんで・・・
なんで・・・
なんで・・・
そんな悩みを抱えている人、多くないですか?
なんで、こんな悩みを抱えるのでしょうか。
それは、「いろいろな事にいちいち反応しているから」なのです。
例えば、多くのビジネスパーソンは、上司の顔色伺ったり、評価や査定を気にしたり、目標の達成具合と、日々気が休まることがないですよね。
さらには、ネットやSNSの普及に伴い、相手の反応が即時に得られる時代。
そして、その反応は、決して良いものだけではありません。
自分にとって、嫌な反応も少なくないです。
そんなこんなで、どんどんどんどんブルーな気持ちに。
今回は、わかってはいるけどやめられない、この「反応する」という思考や行為。
この思考や行為をなんとかしたいと思っているアナタに読んでいただきたいと思います。
悩みの正体とは
なぜ、いちいち反応してしまうのか
反応しないテクニックとは
賢者ブッダの教えとともにまとめてみたいと思います。
ぜひ、最後までお読みください。
そもそも悩みの根源は
悩みの根源は、「承認欲求」です。
最近よく聞きませんか?
そう、誰かに認められたいアレです。
この承認欲求が満たされないと、人の心はザワつくんです。
これ、「そうだよな~」と痛感します。
私自身も、この承認欲求で、これまでどれほど心をザワつかせたことか。
マズローの欲求五段階説でも、承認欲求は、上から二つ目の“上位”に位置する欲求です。
この承認欲求については、あのアドラー心理学でも問題視しています。
アドラー心理学では、この承認欲求は厄介なものだから、いっそのこと捨てちまいな!
としているんです。
なぜならば、承認欲求とは、他人基準に当てはめようとすることだからです。
他人基準によって生きることは、
■息苦しいし、
■辛いし、
■不自由だし、
そして、なんと言っても自己否定になるからだというのです。
なるほど。
確かに、承認してもらいたいというのは、自分の価値観ではなく、相手の価値観にいかに当てはまるかというもの。
「他人肯定、自己否定」という関係性のようにも思えます。
が、正直なところ、「でもでも、アドラーさん。承認欲求を捨て去るって、本当にできるの?」って聞きたいです。
マサムネ的視点でいうと、それは現実的ではないような気がするからです。
他者との関係性の中で生きていく社会的動物である人間が、他者基準を捨て去って生きることが本当に可能なのか。
まじ疑問です。
仮に、捨て去って生きることが可能だとしても、それは本当に良いことなのか。
なんか、自己否定にはならないのは良いけど、時に自己成長の妨げになるような気もしなくもないからです。
こんな私の素朴な疑問に答えをくれたのが、賢者ブッダです。
ブッダとは、狭い意味では仏教を始めた釈迦のことをいいます。 仏教文化情報より
さすが、賢者ブッダ!
賢者ブッダは、アドラーとは違う考え方で、承認欲求を否定しません。
承認欲求は時に厄介なものではありますが、時に我々のモチベーションにつながり、自己成長の言動力にもなるからです。
わたし、この考えが腑に落ちます。
す~っと。
誰かに認めてもらいたい。
だから努力する。
誰かに認めてもらいたい。
その努力の過程で、苦悩や壁が立ちはだかったとしても。
なので、承認欲求を捨て去るのではなく、肯定をしましょうというもの。
承認欲求はあっていいのだと。
私は、この考えに立ちます。
なので、マサムネはアドラー派ではなく、賢者ブッダ派です。
でも、でも、承認欲求を肯定したところで、厄介なものであることには変わりありません。
そこで、賢者ブッダは、この承認欲求を肯定した後に、悩みとして顕在化したときは「理解」しようと言うのです。
はて? 理解?
どう理解せよというのでしょうか。
でも賢者ブッダは、この疑問には明確に答えを示しています。
さすが、賢者ブッダ!(2回目)
「理解」のステップは次の3つです
① ラベリング
② マインドフルネス
③ 不安を分類
一つずつ確認していきましょう。
不安を言語化、文字化して、客観的に見てみましょうというもの。
その感情を「良い」・「悪い」と評価するのではなく、単に「不安に思っている」・「怒っている」・「落胆している」など、事実を事実のまま感じてあげる
言語化、文字化した気持ちや感情をそのまま客観的に感じて、次の3つの内に分類する
実は、悩みの種類は3つだけ
怒り:失敗、裏切り、挫折から起こる悩み
妄想:思い込み、不安、優劣などのから起こる不安
どんな厄介な悩みも、この種類に収まるというもの。
ふむふむ。なるほど。
なんと合理的なんでしょうか。
そろそろ根幹に入ってきましたね。
次は、その理解した悩みに対して反応しないようにするにはどうするか?です。
反応しないテクニックとは
結論。
自己否定を絶対にしないこと。
自己否定をすると、承認欲求がカラッカラに乾いて干からびていくんです。
だって、そうですよね。
・・・・
これをカラッカラに乾いた承認欲求を満たすために、人間は良からぬ方向に行動を移してしまうのです。
他者攻撃
自己攻撃(自己否定の最強Ver)
現実逃避(何かに依存、うつなどメンタルの疾患)
などなど。
そこで大切なのが、自己否定をしない方法です。
自己否定をしない方法とは
より具体的に自己否定をしない方法を見ていきましょう。
瞑想やマインドフルネス
悩みは、あなたの反応そのものなので、その反応をしないということは、そのことを考えないようにするということなのです。
最適なのが、瞑想や“いま”にフォーカスするマインドフルネスです。
マインドフルネスについては、以前別の記事でも書いていますので、良かったらお読みください。

価値観を変える行動をとる
くどいようですが皆さんの悩みは、皆さんの心の反応です。
その反応の元になっている大きな要素としてあるのが、価値観や思い込み。
この価値観や思い込みによって、反応が顕在化していくのです。
例えば、
収入は高い方が幸せだ。
会社員たるもの出世してナンボ。
結婚していないなんて半人前。
友達が少ないのは、なんか恥ずかしい。
などなど。
あげたらキリがないですね。
こんな価値観や思い込みって、皆さんが今まで過ごしてきた環境(家族、地域、学校、職場、コミュニティ、情報ソースなど)によって形成されたものなんです。
言い換えれば、この環境を変えれば、あなたの悩みの元になっている反応の基準、つまり価値観や思い込みを変えられることに他ならないのです。
住むところを変えてもよいでしょう。
転職をしても良いでしょう。
新たな人間関係を築くためにコミュニティに入るのもいいでしょう。
自実はこの、
① 住むところを変える
② 仕事を変える
③ 人間関係を変える
3つに要素は、人生を変えるための三大要素と言われているぐらいインパクトの強いもの。
ぜひ、試してみてください。
自己肯定をする
自己否定をしてはいけないので、自己肯定をするということが大切です。
え!? 自己肯定なんてできないなんて思っているアナタ。
方法は超カンタン。
だって、自己否定は誰にも教わることなく、自然にできていますよね。
それの反対のことをするだけ。
ね? カンタンでしょ。
例えば、
私はダメな人間だ → 私は出来る人間だ
私は不幸だ → 私は幸せだ
私はいつも一人 → 私は一人の生活を満喫している
私は仕事が嫌いだ → 私には仕事があり幸せだ
私は貧乏だ → 私は人並みに生活ができていて幸せだ
などなど。
賢者ブッダのクールなエピソード 「あんたの悪口はそのまま持ち帰れ」
賢者ブッダって、やっぱスゲーと思います。
そのエピソードが超クールです。
この有名なエピソードを、ここでご紹介します。
ある時、超有名人となった賢者ブッダに嫉妬した同業者が、ブッダに誹謗中傷の言葉を投げかけたそうです。
それに対し賢者ブッダがとった返しがお見事。
賢者ブッダは、一切心を乱すことなく、こう切り返したそうです。
「あなたが家で客人に差し出した食事を、もしその客人が食べなければ、その食事は結局あなたのものになるだろう。それと同じように、私はあなたが差し出した悪口を受け取らない(食べない)。その悪口は、差し出したあなたのものだ。」
つまり、「あんたの悪口はそのまま持ち帰れ」と。
普通だったら、怒ったり、落ち込んだり、ムキになったり、反論したりと、心をザワつかせるものですが、賢者ブブッダはクールそのもの。
かっちょいいですね~。
賢者ブッダの考えは簡単に言うと、「反応をしなければよい」というもの。
いちいち反応するから、人の心はざわつき、嫌な思いをするのだと。
反応しないと言うことは、否定も肯定もしない、そもそもその出来事(悪口をいわれたこと)すら、無いに等しいわけですからね。
まさに“無”です。
これこそ、最高の勝ち方かもしれません。
まとめ
今回は、なぜ悩むのか、その理由は、皆さんの心の反応そのものであることを明らかにしました。
反応しなければ、そこに悩みは無いのと同じ。
でも現実的には反応してしまいます。
反応してしまう根底には、承認欲求が満たされない現実があるからです。
そこで、反応起きてしまった時の対応について整理しました。
① ラベリング
② マインドフルネス(今にフォーカス)
③ 不安を分類
ラベリングは、不安を言語化、文字化して、客観的に見てみましょうというもの。
マインドフルネスは、その感情を「良い」・「悪い」と評価するのではなく、単に「不安に思っている・、「怒っている」・「落胆している」など、事実を事実のまま感じてあげるのです。
そして、最後は分類。
言語化、文字化した気持ちや感情をそのまま客観的に感じて、次の3つの内に分類するのです。
貪欲:求めすぎたり、期待視しすぎたりしたことから起こる悩み
怒り:失敗、裏切り、挫折から起こる悩み
妄想:思い込み、不安、優劣などのから起こる不安
そして、自己否定をしない。
最後に、自己否定をしない具体的な方法としては下記の3つ。
① 瞑想やマインドフルネス
② 価値観を変える行動をとる
③ 自己肯定をする
いかがでしたか?
この反応しないということは、以前の記事でご紹介した、忘却力に勝るとも劣らない現代人に必須のスーパースキルです。

ぜひ、エッセンスでも取り入れていただけると幸いです。
今回も、最後までお読みくださりありがとうございました。