心理効果

他の人と同では嫌だ! スノッブ効果

他の人と同じでは嫌だ。

他の連中と同じことなんかやっていられるか!

私は他の人とは違うの。

オリジナルが大切なんだよ。

あの人が持っていたから、私、これいらない。

これって一点もの? 絶対に欲しい!

これらの感情は、別に珍しいものではありません。

日常的に、多少の違いはあれども、皆さん一度は思ったことあると思います。

これらの感情は、心理学的にスノッブ効果といいます。

ほら、こんなことありませんでした?

UNIQLOのフリースですよ。

一世を風靡しましたよね。

 

あれ、

いつでも、

どこでも、

だれでも、

着ていましたよね。

 

本当に、猫も杓子もといった感じでした。

 

実は、私も、その内の一人。

でも、心の中では、他の人が着ているのに嫌だなと思っていました。

ましてや、街中なので、自分と同じものを着ていた時の、気恥ずかしさ、劣等感、など、何とも言えない気持ちになります。

一刻も早く、その場から消え去りたい、もしくは相手にこの場から早くいなくなってくれ~なんて思ったことのある人、少なくないと思います。

 

今回は、他者との違い、つまり差別化を強く意識する心理効果、

スノッブ効果についてまとめてみます。

 

スノッブ効果とは

スノッブ効果とは、1950年にアメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱した希少性にフォーカスした理論で、マーケティング的な視点で言うと、他者の購買意欲が高まれば高まるほど、当人の購買意欲は低下していくと言うもの。

もっと分かりやすく言うと、「手に入りづらい物ほど価値を感じる」ということ。

例えば、

「皆が持っているものはいらない!」

けど、

「皆が欲しいけど限定品で手に入れづらい物が欲しい!」

過去、爆発的人気となり品薄になって、血眼になって探しまくった商品を例にすると分かりやすいと思います。

また、キャラクターでも、

「その他大勢の中の一人では嫌!」

だけど、

「唯一無二のオンリーワンでいたい!」

など。

これは、いずれもスノッブ効果によるものと言えます。

超シンプルに言うと、スノッブ効果とは「他者との差別化意識」と言い換えられます。

そもそもスノッブ効果の心理状態って?

基本、人は誰でも、

  • 自由でいたい!
  • 誰にも束縛されたくない!
  • 自分のことは自分で決めたい!

という心理が強く働いています。

中には、例外的に「束縛されたい」・「人に決めてもらいたい」という特殊?な人もいらっしゃいますが、おそらくマイノリティ(少数派)だと思います。

なので、多くの人は自由を奪われることに強く反発し、それを取り戻すために行動し、もしくは、自由を奪われないように行動することで、自由をキープしようとするのです。

心理的リアクタンスとスノッブ効果

自由を奪われると、そこから脱出して自由を獲得したい、つまり反発したいという心理が働きませんか?

これを、心理学的に「心理的リアクタンス」と言います。

心理的リアクタンス

自由を奪われると、そこから脱出して自由を獲得したい、つまり反発したいという心理

よく、スノッブ効果とコラボで用いられる心理効果として有名です。

人によっては「カリギュラ効果」と言った方が、馴染みがあるかもしれません。

カリギュラ効果

何かを禁止されると、余計にそのことが気になって、その禁止行為に走ってしまう心理

ちなみに、「カリギュラ効果」と呼称しているのは日本だけみたいです。

なぜカリギュラ効果と呼ばれるようになったかと言うと、1980年に制作された「カリギュラ」という映画に由来しているんです。

この映画が、かなり過激な内容だったらしく公開自体が禁止なったと言う「曰(いわ)く」付の作品。

でも、この公開禁止が逆に人々の注目を集めたというのです。

「ダメと言われれば言われるほど見たくなる。」ということでヒットしたこの映画にちなみ、「カリギュラ効果」となったのです。

私、この映画、もちろん知りませんでした。その当時は有名だったんですかね?

でも、なんで日本だけなのかも正直疑問の残るところ。

「ダメと言われれば言われるほど見たくなる。」という理由ならば、日本昔話から「鶴の恩返し効果」の方が日本らしいかな~なんて、ふと思ってしまいました。

ちと話がそれましたが、心理リアクタンスとは自由が奪われるときに、その自由を取り返すために発動する心理作用。

心理的リアクタンスイメージ
  • 「観てはダメ」(観る自由が奪われる)

「嫌だ!観る」(自由を取り返すために心理的リアクタンスが発動)

 

  • 「限定品だから好きな時に変えない」(買う自由が奪われる)

「嫌だ!好きな時に買う」(自由を取り返すために心理的リアクタンスが発動)

この心理的リアクタンスに「手に入りづらい物ほど価値を感じる」というスノッブ効果が加わると、心理的リアクタンスの効果が倍増していきます。

なので、よくマーケティングでは、

「心理的リアクタンス(自由を奪う)×スノッブ効果(希少性に価値)」

のテクニックが多用されます。

「心理的リアクタンス(自由を奪う)×スノッブ効果(希少性に価値)」にはこんな事例があります

それぞれ具体的な事例を見ていきましょう。

「今だけ10名様限定で購入できます」

  • 「今だけ」 ⇒ 心理的リアクタンス(自由を奪う)
  • 「10名様限定」 ⇒ スノッブ効果(希少性に価値)

よく聞くフレーズです。

「この機会を逃したらゲットできない~」って、購買意欲を掻き立てられるユーザーは多くいるはずです。

 

「この商品は、もう作られておらず、世界に3つしか残っていません。」

  • 「この商品は、もう作られておらず」⇒ 心理的リアクタンス(自由を奪う)
  • 「世界に3つしか残っていません。」⇒ スノッブ効果(希少性に価値)

もう、辛抱堪らんですね。

もう作られておらず、そのオーナーになれるのが、世界で3名なんて、最高の希少性ですね。

 

「会員の方に限定で、先着5名の方にご案内します。」

  • 「先着5名の方」⇒ 心理的リアクタンス(自由を奪う)
  • 「会員の方限定でご案内」⇒ スノッブ効果(希少性に価値)

これまた、巷でよく聞くフレーズですね。

 

「この限定サービスは、ここでしか受けることができません。」

  • 「ここでしか受けることができません。」⇒ 心理的リアクタンス(自由を奪う)
  • 「この限定サービス」⇒ スノッブ効果(希少性に価値)

 

「これから30分の間にお電話いただいた方に限り、さらに30%オフになります。オペレーターを増員してお待ちしています!」

  • 「これから30分の間にお電話いただいた方に限り」⇒ 心理的リアクタンス(自由を奪う)
  • 「さらに30%オフ」⇒ スノッブ効果(希少性に価値)

これ、ほとんどの通販番組で取りいれられているテクニック。

通販番組って同じコンテンツが繰り返されて放送されており、その度に厳密にオペレーターを増やしてなんて対応はとっているとは思えません。

そもそも電話ってとこがミソ。

今時、電話で注文するユーザーは年配の方。なんとなく業界の裏が見え隠れしますよね。

はたして真相はいかに!

 

「心理的リアクタンス×スノッブ効果」に騙されないためには

受ける側のユーザー視点で見ると、この「心理的リアクタンス×スノッブ効果」は強力なので、騙されないように注意をしたいところ。

人は、多くの情報で、まくし立てられると、合理的な判断ができなくなります。

これを、

『Disrupt Then Reframe』

(「ディスラプト・ゼン・リフレイム」)

と言います。

簡単に言うと、

「相手の理解を混乱させて、都合のいい解釈を上書きさせる。」

こと。

過去の記事でも説明していますので、ご興味のある方は参考になさってみてください。

騙されないために知っておく騙しの手口ちまたには、人を騙そうとしている人、騙す人が溢れています。その中には、いわゆる詐欺師と呼ばれる人たちもいれば、そうでない人も。実は普通に何か物を売る商売(ビジネス)の中にも、騙すテクニックは満載です。でも、騙されないための特効薬というのは存在しません。唯一、騙されないための有効な手段は、騙しの手口を知っておくことなんです。今回は、皆さん騙されないために知っておくべき騙しのテクニックについてまとめてみました。人を騙すのはもちろんだけど、人に騙されるのも嫌だという方、必読の内容になっています。それでは、最後までお読みください。...

 

これらの状況から騙されないようにするためには、

一拍あけて考える。

本当に必要か否か、一拍おいて判断するようにします。

一拍あけることで冷静に判断できますからね。

即決を避けるだけで効果的です。

誰かに相談する。

第三者に相談すると言うのは冷静な判断をする上で最適な行動です。

ぜひ取り入れてくださいね。

口コミなどで失敗談がないか確認する。

ネットの口コミで、失敗談やクレーム等が起きていないかチェックすることで、冷静な判断ができます。

 

まとめ

今回は、スノッブ効果についてまとめました。

1・スノッブ効果とは

2・そもそもスノッブ効果の心理状態って?

3・心理的リアクタンスとスノッブ効果

4・「心理的リアクタンス(自由を奪う)×スノッブ効果(希少性に価値)」の事例

5・「心理的リアクタンス×スノッブ効果」に騙されないためには

 

日常的かつ無意識に発動しているスノッブ効果ですが、そのメカニズムを知っているだけで、特に不利益を被ることなく、下手に搾取されることもありません。

ぜひ、意識してみてくださいね。

それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございました。