心理効果

騙されないために知っておく騙しの手口

ちまたには、人を騙そうとしている人、騙す人が溢れています。

その中には、いわゆる詐欺師と呼ばれる人たちもいれば、そうでない人も。

実は普通に何か物を売る商売(ビジネス)の中にも、騙すテクニックは満載です。

もはや「騙す」という行為は、ごくごく普通の日常なんです。

ただ、皆さんは好んで騙されたくはないですよね。

でも、騙されないための特効薬というのは存在しません。

唯一、騙されないための有効な手段は、騙しの手口を知っておくことなんです。

今回は、皆さん騙されないために知っておくべき騙しのテクニックについてまとめてみました。

人を騙すのはもちろんだけど、人に騙されるのも嫌だという方、必読の内容になっています。

それでは、最後までお読みください。

騙す人の特徴

騙す人には2つの特徴があります。

それが、「性質」と「環境」です。

まずは「性質」です。

性質

皆さん、「ダークトライアド」って言葉聞いたことありますか?

周囲に、「この人ちょっと面倒」、「この人ちょっと厄介」なんて人、一人や二人いると思います。

その人、もしかしたらダークトライアドかもしれません。

ダークトライアドとは、心理学用語の一つで、次の3つの性質の総称です。

ダークトライアド
  • マキャベリズム(目的のために手段を選ばない特性)
  • サイコパシー(人の気持ちに共感できない特性)
  • ナルシシズム(自分をかわいがる特性)

ダークトライアドという名前が示す通り何やら「ダーク」なイメージを持ちますが、人の怒りや悲しみなどに関心や興味を持つのが、このダークトライアドの特徴なんです。

ダークトライアドの行動特性としては、

相手が、

  • これをやったら怒るだろう。
  • これをやったら悲しむだろう。
  • これをやったら落ち込むだろう。

といった時に動き出します。

実は、人を騙す人は、このダークトライアドであると言われているんです。

犯罪特性の一つとしても位置付けられるダークトライアド。

しかし犯罪者以外にも、ダークトライアドの性質を持っている人は少なくないんです。

例えば、政治家、経営者、著名人等、高い地位や成功者などなど。

なんか「ふむふむ」って納得しませんか?

ダークトライアドは「一見すると変わった人」という一般的にはネガティブイメージを持たれますが、その世界で頭角を現す素質を持つと言うポジティブな側面もあるのです。

その世界で頭角を現す人達というのは、かなりの曲者が多いということですね。

ダークトライアドのポジティブな側面として、

  • 自己肯定感が高い
  • 外向性が高い
  • 新しい体験に積極的

なんて特性があることが研究からもわかっています。

つづいては、

「環境」です。

環境

  • やむを得ずやってしまった
  • 仕方なくやってしまった
  • 上からの命令でどうしても

こんな言い訳をする環境が、詐欺師など騙す人を生み出す温床になります。

しかし、それは単にきっかけにすぎません。

一見すると、本人がやりたくてやったわけではないんだと思いたくもなりますが、それは最初だけで、いずれは、「自分のために」にやる・・・という風に変わっていきます。

例えば、会社や、所属している組織の上司から無理強いをされて手を染めてしまった不正も、最初は「やむを得ずやってしまった」・「仕方なくやってしまった」・「上からの命令でどうしても」としていたかもしれませんが、その内その甘い汁を吸うようになると、いつの間にか自分のための不正に変わっていくんです。

騙される人の特徴

ここからは、騙される人の特徴について整理していきます。

お金持ち

単純に大きいリターンが期待できるからですね。

お金持ちは、おのずとターゲットとして狙われやすくなります。

不幸な人

不幸な状況にある時、人の思考は正しい判断が出来なくなります。

「藁にも縋る想いで何とかしたい」という状況で、何やら自分を助けてくれそうな話が飛び込んでくると、その話にふらふら~と引き寄せられてしまう。

人を騙すときは、不幸な人を狙え!

これは、その業界のセオリー中のセオリーです。

最近は、SNSなどで不幸自慢をする人が増えていますが、あれは詐欺師からしたら、「私はいい鴨」宣言をしてしまっているようなもの。

即刻止めるべきです。

狙われますよ~

危機から解放されてほっとした人

危機から解放された時、人は「ほっと」しますよね。

危機に直面している時は、その危機から逃れるために、人の防衛本能が総動員され、危機回避に奔走します。

そして、その危機から逃れられた時、人の思考は停止するのです。

この時に間髪入れず詐欺師は動き出します。

正常な判断が出来なくなっている人を騙すのは、簡単ですからね。

騙しテク

ここからは本題の騙しのテクニックです。

相手の心を読む

相手の心を読む、それが「リーディング」です。

よく知られているのが「コールド・リーディング」

これは、「準備なしに」を表すコールド(cold)と、「相手の心を読む」を表すリーディング(reading)から構成された言葉です。

つまり、事前の準備をしないで、その場の状況を巧みに利用し、あたかも相手の心を読んだかのように見せるテクニックが、コールド・リーディングです。

逆に、しっかり予め準備をしておいて相手の心を読んだように見せる技術は、「ホット・リーディング」と呼ばれます。

「ホット・リーディング」はあまり知られていないようですね。

コールドリーディングについては、内容が濃いので、また別の記事で取り上げたいと思いますが、トリックや読唇術の類ではありません。

人から好かれる

騙す人は、基本、人から好かれます。

好かれないと、話を聞いてもらえないですからね。

人から好かれるにはテクニックがあります。

代表的な心理テクニックをご紹介します。

まずは、ザイアンス効果です。

ザイアンス効果

ザイアンス効果は別名「単純接触効果」とも呼ばれ、相手との接触回数が多ければ多いほど、相手から好印象を持たれるというもの。

ザイアンス効果の優れているところは、直接的な接点だけにとどまらないということ。間接的に相手にあなたのことを考えさせるだけ、思い浮かべさせるだけでも、ザイアンス効果は相手に刺さります!

つづいてはミラーリング効果です。

ミラーリング効果

ミラーは「鏡」です。

相手の仕草などを鏡に映されたがごとく真似るということ。この真似る行為で、相手は無意識に安心感を覚え、信頼度が増していくのです。

例えば、

相手が前のめりに話始めたら、あなたも前のめりに話してみる。

相手が髪の毛を触りだしたら、あなたも髪を触ってみる。

相手がゆっくり静かに話始めたら、あなたもゆっくり静かに話をしてみる。

といった感じです。

どうですか?簡単でしょ?

一つだけ注意点があります。

それは、わざとらしくしないこと。

相手が真似していることを気づいたら、OUTです。

あくまでも、さりげなくやりましょうね。

最後は、トラックバック。

トラックバック

「オウム返し」と言えばわかりやすいでしょうか。

つまり、相手の行ったことを繰り返すだけ。

例えば、相手が

「昨日友達と喧嘩しちゃってむしゃくしゃしてるんだ」

に対し、あなたは

「友達と喧嘩してむしゃくしゃしてるんだ」

と繰り返すのです。

相手は、トラックバックをすることで、話を聞いてもらえているんだと感じ、あなたのことを信頼して、より深い話をしてくれるでしょう。

トーク術

人が引き込まれる話は、そこに物語(ストーリー性)があるかどうか

それがリアルか否かはといません。

いかにドラマチックな物語が語れるかで、相手が引き込まれるかが決まってきます。

そう、物語には価値があるのです。

例えば、

「Aさんは、頑張って猛勉強し最難関大学に合格した」

「Aさんは、ご両親を事故で亡くし、兄弟の面倒を見るため学校が終わってから働き、寝る間も惜しんで猛勉強をして最難関の大学に合格した」

同じ最難関大学の合格のお話ですが、後者の方が何となく魅力的に感じませんか?

それは、そこに物語があり、読み手聞き手にその情景が浮かび、感情移入(共感)
ができるからなんです。

こころを揺さぶるには、物語(ストーリー性)です。

相手の思考力を奪う

「ディスラプト・ゼン・リフレイム」って聞いたことありますか?

意味は、「相手の理解を混乱させて、都合のいい解釈を上書きさせる。」というもの、。

英語表記すると、『Disrupt Then Reframe』となります。

カルトや詐欺師が使う高等テクです。高等でもないか(^^♪

理解を混乱させると、人の脳は防衛本能として機能を停止させます。

まさしく、これが「思考の停止」。

皆さん、このフレーズ、「思考が停止した」って、よく使いますよね。

思考を停止させるディスラプト(混乱させる)のテクは実に様々です。

  • 難解な言葉を使う
  • 膨大な情報量を使う。
  • 早口でまくし立てる。
  • 荒唐無稽の内容を織り交ぜる。

Etc

混乱すると、人の思考は停止し、騙されやすくなります。

まとめ

今回は、騙されないようにするために、騙しの手口についてまとめました。

騙す人の特徴

  1. 性質
  2. 環境

騙される人の特徴

  1. お金持ち
  2. 不幸な人
  3. 危機から解放されてほっとした人

騙しテク

  1. 相手の心を読む
  2. 人から好かれる
  3. トラックバック
  4. トーク術
  5. 相手の思考を奪う

しかし、騙されるって本当に不幸なことなのでしょうか?

医療の現場で使われるプラセボでは、騙されることで病気が治ったり、苦しみから解放されたり、騙されることによって未来が切り開けることもあります。

プラセボについては以前の記事でまとめていますので、良かったら参照してみてください。

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ここで大切なのは、騙される=悪いこと

ではなく、騙された後の結果には、「良いこと」も「悪いこと」あるということ。

その上で、騙す方の手口を知ることにより、騙された後の「悪い」結果にならないようにすることが肝心なのだと思います。