催眠

催眠のかけ方

催眠は、誰でもできるって知っていますか?

奇抜な格好をした催眠術師だけが出来るという訳ではないんです。

 

催眠をかけるには、一定の手順があります。

それさえしっかりとマスターすれば、誰でもできるのだと言うのです。

 

今回は、そんな催眠のかけ方についてまとめたいと思います。

 

催眠のかけ方

最初に、催眠のかけ方の概要を確認しましょう。

ステップは4つです。

催眠の4ステップ

第一ステップ ラポール形成

 

第二ステップ リラクゼーション

 

第三ステップ 感応期待値形成

 

第四ステップ 暗示

それでは、それぞれ、詳細を見ていきましょう。

 

【第一ステップ】ラポール形成

「ラポール」

聴き慣れない言葉ですかね。

心理学の世界では、よく使われる言葉なのですが、

ラポールとは、簡単に言うと「信頼」という意味です。

 

例えば、カウンセラーがクライエントから相談を受ける際に、何よりも最初に意識するのが、クライエントとの信頼関係の構築です。

 

クライエントから信頼されなければ、本音で話などしてくれないですからね。

そうでなければ、カウンセリングは成立しなくなります。

 

なので、このラポール形成はとても大切なものなのです。

 

そして、催眠の際の第一ステップとしても位置付けられるのが、このラポール形成です。

 

ますは、催眠をかけられる人とのラポール形成が必須となります。

 

では、そのラポール形成の方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

ここからはラポール形成の方法について見ていきたいと思います。

 

アイスブレイク

本題に入る前の「雑談」とこと。

この雑談のことをアイスブレイクと言います。

雑談なので、話題は何でもOK。

 

天気や季節的なことでもOK

待ち合わせ場所までの交通手段、所要時間なんかでもOK

最近あった大きめの話題、トピックスなどでもOK

 

様は、相手も本題に入る前はとかく緊張しているもの。

もちろん、こちらも緊張していますので、この緊張をほぐすとともに、相手のコンディションを見極めるという狙いもあります。

 

話が続かない、声が小さい、反応が鈍い、眼を合わせない等、様々な情報から相手のコンディションを見極めることができます。

 

ミラーリング

ミラーとは「鏡」のこと。

ミラーリングとは、相手の仕草や言葉遣いをさりげなく真似るということ。

相手は、自分と同じような仕草や言葉使いに心地よさを感じるようになるのです。

 

注意点としては、あまり大げさではなく、あくまでもさりげなく、スマートに行うようにしてください。

 

これも、相手に感づかれると馬鹿にされていると思われるので注意が必要です。

 

スマートにまいりましょう。

 

ペーシング

ペースのこと。

主に、話すペースだと理解しても差し支えありません。

 

例えば、相手がゆっくり話しているのに、こちらがまくし立てるように話すと、ペースが乱され、ラポール形成の妨げになります。

 

逆もまた然りです。

 

相手がゆっくり話をしているのなら、こちらもペーシングでゆっくり話すようにいたしましょう。

 

キャリブレーション

「調整・観察」の意味を持つキャリブレーション。

相手の心情は、話し方、表情、態度に如実に表れます。

 

相手の言葉を額面通りに受け止めるのではなく、話し方、表情、態度をつぶさに観察し、相手のホンネ部分を探っていくことです。

 

例えば、相手が「楽しいです。」とは言っても、辛そうだったり、不機嫌そうであったりすることはよくあること。

 

その時、皆さんは「楽しいです」の言葉で、全てを判断してはいけません。

話し方、表情、態度から、ホンネ部分を察し、そのホンネに基づいた対応を心がけていくことで、相手とのラポールが形成されます。

 

バックトラック(ミミッキング)

簡単に言うと「オウム返し」のこと。

相手が「〇〇で悩んでいます」と言ったら、

あなたも「〇〇で悩んでいるんですか(ですね)」と言う。

 

これにより、相手は自分の話をしっかり聞いてくれていると思って、あなたは話をする相手にふさわしいと感じてくれます。

 

ただし、一言一言、繰り返してばかりいると、逆に馬鹿にされているとの不信感を抱かせてしまうこともあるので注意が必要です。

 

話の、要所要所で、バックトラックするのが「イイ感じ」だと思います。

 

【第二ステップ】リラクゼーション

次は、リラクゼーションです。

緊張状態では催眠にはかかりません。

 

常に心身ともにリラックス状態でいることが求められます。

 

リラックス法はいくつもありますが、催眠導入を意識したリラックス法でいうと、まずは環境を整えること。

 

  • 音    静かなBGMや自然音が聞こえる。
  • 温湿度  寒くも厚くもない適度な温湿度。
  • 明かり  電球色(オレンジ色)で少し暗め。
  • 椅子   座り心地のよい椅子やクッション。
  • ドリンク あたたかなルイボスティーがおススメ

 

次に、呼吸です。

まず、相手にゆっくりとした呼吸を意識するように誘導しましょう。

普段とは異なる環境で、緊張状態にあるでしょうから、ゆっくり時間をかけて呼吸を整えてもらいます。

目を閉じながら腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になり、より効果的です。

 

【第三ステップ】感応期待値形成

ここ、一番大事なポイントです。

TV番組などで、催眠術師がタレントさんに催眠をかけるシーンをよく見かけると思います。

でも、中には「かかっていない」人もチラホラ。

その時、催眠術師が決まって言うのが、「一定数は催眠にかからない人がいる」ということ。

でも、これは間違いなのだそう。

 

では、かかる人とかからない人の違いってなんなのでしょうか。

それは、「この催眠術師の催眠にかかりたい」とする期待(願い・想い)なんです。

 

この期待値が低いと、催眠にはかかりません。

催眠って、やっぱり何か胡散臭いものとして捉えられやすい・・・

だから、「ふんっ、催眠なんかにかかるはずがない」・「催眠なんかにかかってやるものか」なんて思いが働くと、催眠にはかからなくなります。

 

TV番組に話を戻すと、タレントさん的には、催眠にかかった方が、テレビ映えするし、画面に映る等の期待値が高くなるわけなんです。

なので、ラポール形成もリラクゼーションも不十分な中でも、かかってしまう。

 

とは言っても、「演技でしょ?」と思う方も少なくはないでしょう。

しかし、誰も、証明できませんからね。

 

ここで、心理学的な視点から。

「思い込み」という心理効果があるのをご存知でしょうか。

 

それは、「プラシーボ効果」。

医療関係者の中では、「プラセボ効果」と呼んだりもしています。

 

【第四ステップ】暗示

幾つか方法はありますが、私が意識しているのは次の2つ。

 

「あなたは~」を使わない

よく、「あなたは●●ができる」「あなたは●●になっている」など、「あなたは~」という言葉を使って暗示をかけると言われていますが、主語が入ると無意識に肯定・否定という評価が入ってしまい、暗示の妨げになります。

ですので、主語を除いた単語で表現することが望ましいです。

 

現在進行形にする

「〇〇だ」・「〇〇になる」といった表現も、現在なっている・なっていないと言う評価を無視息レベルで行うことになり、暗示の妨げになります。

ですので、「〇〇になりつつある」「〇〇のように●●つつある」というように現在進行形にすると、脳が混乱せずにスムーズに暗示が入ってきます。

 

まとめ

 

今回は、催眠のかけ方として、次の4つのステップについてまとめました。

 

第一ステップ ラポール形成

 

第二ステップ リラクゼーション

 

第三ステップ 感応期待値形成

 

第四ステップ 暗示

 

どれも重要なプロセスですが、特に第三ステップの感応期待値形成が大切です。

どんな優秀な催眠術師でも、相手がかかりたいと思っていなければ、催眠はかかりません。

 

この点を特に意識してみましょう。

 

それでは、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。