マネジメント

【人事部長リアルに実践】デキル男性上司は女性部下の褒め方が上手

最近、女性部下が急増しています。

女性活躍の時代ですからね。

しかし女性の部下を持つと気をつかいます。

そんな声をよく耳にします。

「嫌われないように・・・」

「不機嫌にならないように・・・」

「やる気を持ってもらうように・・・」

常に気を使っているようです。

でも、なにか違うとも。

こんなにも気を使っているのに、うまくいかない!

そんなお悩みを抱える、男性の上司も少なくない。

でも、中には女性の部下とうまくコミュニケーションをとって、ちゃんとマネジメントしている男性の上司もいらっしゃいます。

いったに何が違うのさっ!

思うに、秘訣はデキル男性の上司は、女性部下の褒め方が上手なんです。

上手に褒めて、女性のやる気を出させ、ちゃんと組織の成果にもつなげる。

そんなデキル男性上司になりたくありませんか?

でも最近は、褒め方一つで、セクハラになってしまうご時世。

褒め方にもちゃんとテクニックがあるんです。

それも心理学的な側面からのテクニックです。

この記事では、女性の部下を持つ、男性上司の方で、毎日毎日気を使いながら女性部下に向き合っているんだけど、何かしっくりこない、何かうまくいかないと思っているアナタに最強&最適な女性部下の褒めテクニックについてお話いたします。

もちろん、現役人事部長の私が日常からマネジメントに取り入れて、実証済みでテクニックです。

女性は苦手なんて言わずに、ぜひ最後までお読みください。

これからは、女性活躍の時代です。

女性部下に向き合えない男性上司は、肩身が狭いですよ~(^^♪

女性への褒めテクニック最強5選・女性部下のここを褒めたらあなたはデキル上司です!

早速、女性部下への褒めテクニックをご紹介します。

過程(プロセス)を褒めろ!

女性は古来より家庭を守るというDNAが強く働いています。

その特性から、毎日コツコツと何かを成し遂げることを得意としています。

なので、結果よりは、その過程にフォーカスして、褒めるんです

例えば、

毎日コツコツと各部署のとの調整がんばっていましたね。ありがとう。
いつも、朝から準備をしていてくれたね。ありがとう。
参加者全員にいつも細かいフォローしてくれていたね。ありがとう。

てな具合。

細かい、部分にフォーカスできると、「しっかり見ていてくれた」と自己肯定感も向上しますし、上司としてのアナタの評価も高まります。

仮に結果だけにフォーカスすると、自ら何も考えなくなり、結果が思わしくない場合とか、そもそも結果が伴いずらい難題にチャレンジしなくなりますので、注意が必要です。

後天的な部分を褒めろ!

先天的な部分って、一見すると褒めどころと思われがちですが、意外に本人には響きません。

例えば、

目がきれいですね
・・・
素敵な顔立ちです
・・・
魅力的な声ですね
・・・

などなど。

決して嬉しくなくはないのですが、先天的なので大した努力をしていない場合も少なくなく、さらに昔から多くの賞賛を浴びてきており、嬉しさの感度が鈍くなってきています。

なので、後天的な部分、つまり本人が努力をして変化させた部分や、努力をして成果が出た部分を褒めるのです。

仕事の成果だとこんな感じかな。

いつもしっかり勉強しているから、プレゼン資料のクオリティが格段に上がったね
ありがとうございます。
新しい視点でチャレンジしてくれたから成果につながったんだね
ちゃんと見ててくれてる。さすがです。

仕事以外だとこんな感じかな。

お!今日のメイクいつもと違う。変えた? 似合うよ、いいね~
あ、気づいてくれたんですね。うれしいです。
あれ? 痩せた? フェイスラインがシュッとして大分印象変わったよ~
ダイエット頑張ったからな。褒められるとやっぱ嬉しいな。

 

期待をして褒めろ! 【心理テク】ピグマリオン効果

別の記事でもご紹介していますが、褒めるときに意識したいのがこのピグマリオン効果です。

別の記事は、コチラ↓をご覧ください。

君ならできるこの記事で分かること プロスポーツの世界で、監督がスランプにある選手を起用し続けることで、いずれ結果を出す。 よくある話です。 ...
【2021年度版人事部長実証】超簡単 言うこと聞かない年上部下の上手な扱い方5選年上部下を持つことは珍しい時代ではありません。でも、中にはいうことを聞かない傍若無人な年上部下も。そんな困った年上部下の扱いについて、現役の人事部長が多くの経験 から誰でも簡単にできる5つの方法についてご紹介します。...

さて、そのピグマリオン効果ですが、ギリシャ神話からつけられたカッコイイネーミングの心理効果で、

ピグマリオン効果

他者からの期待によって高い成果や大きな成果につなげる効果

というもの。

女性部下を褒めるときは、単に言葉だけで褒めるのではなく、実際に「期待をして」褒めるということが大切です。

ピグマリオン効果は実験の舞台とされたのが学校の教育現場だったことから別名「教師期待効果」とも呼ばれるのですが、このピグマリオン効果が発動されると、次のような好循環が発生します。

職場環境を例に見てみましょう。

褒めるときに、期待をかけることによって、このような好循環が生まれます。

上司が部下を意識(期待)すると、上司に自然に部下の情報が入ってくるんです。

褒める側(上司)も、部下に意識が向くことにより適時必要な情報が入ってくるということで、より適切なマネジメントにつながるのでしょう。

これは、私も実感するところです。

一旦、部下を意識すると「確証バイアス」という効果も発動されることがわかっています。

「確証バイアス」とは、

確証バイアス」

自身の考えや思いを肯定するような情報を無意識に集めてしまう、探そうとしてしまうこと

これ、自身に都合の良い情報だけにアプローチをするということから、何かネガティブイメージを持たれることもあるのですが、私はそうは思いません。

部下に期待をするということは、そこに部下を”肯定”するという想いが少なからずあるからです。

それを無意識とはいえ、立証できるような情報にアプローチするということは、よりマネジメント効果を高めることに通じるからです。

どんどん確証バイアスを発動させてください。

第三者から間接的に褒めろ! 【心理テク】ウインザー効果

これ最大&最強の褒めテクです。

心理効果の一つで、ウインザー効果というものがあります。

ウインザー効果とは、

ウインザー効果

第三者を通して間接的に褒められる方がより嬉しさが増し&増しになる効果

のこと。

こんなことありませんか?

〇〇さんが、あなたのこと、とても褒めていましたよ。いつも準備を怠らずに、若手の中で、とても信頼できる仕事ぶりだって
え!〇〇さん、私のことそんな風に評価してくださっていたんだ。うれしい。

ここで大切なポイントがあります。

第三者に依頼をして褒めてもらうのではなく、仕向けること。

そんな仕向けるなんて難しくてできないと思われるかもしれませんが、実に簡単です。

「噂話」テクニックを使います。

「あの子はデキル」トークを、いくつかのチャネルで使うのです。

例えば、

同僚、上司、部下&後輩

得意先&仕入れ先

などなど。

チャネルはいくらでもあります。

恣意的な要素がなく、自然にそのような噂が聞こえるように仕向けるのがGOOD!

噂話というのは、何も悪い話だけではありません。

良い噂話というのも、効果的に広まります。

ぜひ、活用してみてください。

関係性の浅い段階で褒めろ! 【心理テク】アロンソンの不貞の法則

次に、アロンソンの不貞の法則をご紹介します。

アロンソンの不貞の法則とは、アメリカの社会心理学者であるエリオット・アロンソンによって提唱された法則で、その内容は次のようなもの。

アロンソンの不貞の法則

親しくない人から褒められると、嬉しさが格段に増加する

なぜ、親しい人よりも、親しくない人からの褒め言葉が心に響くのでしょうか。

それは、親しい人から褒められたとしても、身内びいき的な褒めだと思って、満足感が得られないのです。

これを、「内集団バイアス」と言います。

一方、親しくない人から褒められると、「身内びいき」的な要素が薄れ、より客観的な褒めとして認識されるため、満足度が向上するのです。

だって、あまり親しくない人から、贔屓(ひいき)されることって、あまりイメージできませんもんね。

これは、実際に贔屓されているか否かがポイントではなく、受けて(褒められる皆さんの意識の問題なんです。

皆さんが、「まさか、親しくない〇〇さんが、私のことをわざわざ褒めること(気を使う)はしないだろう」というバイアス(思い込み)から生じる心理だからです。

しかし、一点注意が。

アロンソンの不貞の法則は関係性の浅い段階でしか使えない時限的(期限が決まっている)な褒めテク。

なので、そのテクを使うタイミングが大切です。

例えば、

  • あなたの部署に異動してきたタイミングで使う
  • 入社してきたタイミングで使う

などが考えられます。

さらに、効果を増加させるための、ワンポイントエッセンス。

このアロンソンの不貞の法則を使うのは出来るだけ早い時期が効果的。

それは、「初頭効果」という心理効果も合わせて期待できてしまうからです。

初頭効果とは、

初頭効果

最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼす効果

つまり、まだ親しくない段階で褒めることにより、あなたへの好印象が、後々も継続するということ。

良い人間関係構築にはもってこいの効果ですよね。

しかし、くどいようですが人間関係が深くなってからだとあまり効果がでません。

早めのお試しをおススメいたします。

このような褒めは地雷を踏みます

褒めテクも使い方を誤ると逆効果になります。

ここからは、「ちとご注意くださいね」的なお話になります。

おすすめしない褒め方です。

外見ばっかり褒める

外見は褒めやすいポイントなので、どうしても目が行きがち。

外見を褒めてもいいのですが、その前提として前出の褒めテクがしっかりできた上での話になります。

また、外見だけを褒めていると、相手の内面に興味がないんだとか、相手の内面を見てくれない人なんて、レッテルを張られてしまいます

上司の立場なら、使えないレッテルに等しいですからね。

致命傷になりかねません。

しっかり、相手との関係性を良好にしたいのであれば、内面をしっかりと褒めたほうが良いです。

また、外見を褒めるときでも、程よい感じで、ユーモアを織り交ぜて褒めてみてください。

そして、外見を褒めるときは、例えば、女性ブランドやコスメ、ネイルや女性ファッションなんかに興味を持つと、一味違う褒め方ができると思います。

私も、ファッションとかメイクとか嫌いではない方なので、そんな切り口のトークを女性部下とすることも少なくありません。

褒めすぎ

とにかく褒めればいいと思っている勘違いさん。

褒めることが目的となってしまっている典型例。

これダメです。すぐに止めることをおススメします。

褒められた方は、何にも手ごたえ無く褒められても、逆に不信感を抱いたり、不快なだけ。

あの人、なんかテキトーに褒めてない??

実際に、そんな評価をくだされた者が、職場におります。

私も一昔前、その一人だったかもしれません・・・(苦笑)。

しっかりと、褒められるに値する努力や成果を見極めて褒めないと、何にも見てないじゃんとなりかねませんので注意してください。

自戒も込めて(汗)。

偉そうに褒める

褒めればいいと思って、上から目線で褒める人いますよね。

あれ、褒められてもイラっとするだけ。

絶対やめた方がよいです。

例えば、

「やればできるじゃん」的な褒め方

「やっと成長してきたな」的な褒め方

「教えた通りにやってよかっただろ」的な褒め方

こんな姿勢で褒めても逆効果。

あきらかに上から目線ですよね。

褒めるときは、リスペクトや賞賛という姿勢が相手に伝わらないと意味がありません。

上から目線で褒めても、あなたへの印象もだだ下がりですから気を付けてくださいね。

女性の部下は男性上司のこんなところを見ています(人事部長経験より)

女性部下の男性上司評価は非常にシビア。

鋭い視点で、チェックしています。

ここでは、女性部下が男性上司の評価ポイントについてお話します。

【注意】実体験からのお話です。

あいさつができる人か

え!こんなこと??

って思われるかもしれませんが、挨拶すらできない男性上司が私の職場にもおりましてですね、陰でめちゃくちゃ悪口いわれています

その男性上司は、ちょっと年配の人なんですが、

どうやら

  • 挨拶は部下からするもの
  • 上司は特に挨拶を返さなくてよい

という考えの元主みたいなんです。

部下が挨拶しても視線すら合わせない・・・と。

周りからは酷評。

でもその人、自分の上司には、やたらと平身低頭なんですけどね。

昭和サラリーマンの典型的な人かもですね。

が、挨拶ぐらい、誰にでも分け隔てなくしろよっ!って思いますよ。

ほんと。

それだけで、社内環境はどれだけ改善されることか。

挨拶は、信頼関係を築く上で欠かせないコミュニケーションの基本ですからね。

決して大げさではないですよ。

ここ欠いてしまうと、女性部下に関わらず、社内での立ち位置は、辛いものになっていってしまいます。

偉そうにしていないか

とにかく、この偉そうにしている上司の評価はめちゃくちゃ低いです。

360度評価をしても、かなり顕著に表れる評価ポイント。

偉そうにしている上司は、女性からはこう見えているんです。

  • 小さい男
  • 弱い男
  • 自信のない男
  • 仕事ができない男

偉そうにすることで虚勢をはって、自分のプライドを守ることに必死というように見ているのが女性部下の本音です。

仕事ができる人ほど、まわりには謙虚で腰も低く、柔和です

私自身も注意したいものです。

人の話を聞ける人か

人の話を聞けない上司も、かなりの低評価。

職場環境でも、部下が話をしているときに、

  • 部下の話に被せてきて、自身の話をする
  • 部下の話を遮って、自身の話をする
  • 不遜な態度で、「だから?」「つまり?」「何が言いたいの?」と圧をかける

こんな上司は、落第点です。

女性部下は男性上司にしっかり話を聞いてほしいという思いがあり、ちゃんと考えを伝えたいというのですが、なんせ男性上司はその姿勢がまだまだ乏しいようなのです。

褒めるときにセクハラと言われないための心得

女性部下を褒めることは大切だということがわかったても、心配なのがセクハラです。

こちらは何ら下心がなくても、相手の女性部下が「セクハラです」って訴えてくる可能性も否定できないのが、現代社会です。

そこで、セクハラにならないようにするための心得についてお話しちゃいます。

これ、私の会社の女性社員の意見も色濃く反映していますので、より実態には近いと思います。

身だしなみ

身だしなみは、あなたの人となりを一発で表す顕著なアイコンです。

ここ乱れていると、相手に不快感を与えてしまいます。

しかも、年齢を重ねれば重ねるほど、誰からも指摘を受けず、自分で気を付けないと、どんどん乱れていきます。

ちょっとしたコミュニケーションのはずが、身だしなみのせいで、セクハラになったなんてケースも少なくありません。

ここで言う身だしなみというのは、

不潔

乱れ

崩し

ちゃらい

というネガティブイメージのものだけではなく、パワードレッシングの類も含まれます。

パワードレッシングというのは、

自身の能力やキャリアを示す着こなし

自信を誇示する服装

などと言われます。

スーツで決めているけど、「シャツのボタンを胸元まで開けて、目御やり場に困る」なんてクレームを受けることがあります。

結局は、TPOにあっていない身だしなみなどは、セクハラの要因になる可能性があるということ。

ビジネスマナーの重要テーマですので、職場での身だしなみには特に注意しましょう。

女性部下は、目を光らせて見ていますよ。

言葉使い

言葉使いは、本当にトラブルの元です。

世代、性別、相手の特性、上司との関係性を意識した言葉のチョイスが必要です。

例えば、名前を呼ぶときの敬称。

部下だと、敬愛を表すつもりかわかりませんが、「ちゃん」付けや、「くん」付けで呼ぶ方もいらっしゃいます。

相手との関係性があるのであれば、敬愛の意味として受け取られるでしょうが、そうでなければ、相手を軽んじていると受け止められ、女性部下に「ちゃん」付けで呼ぼうものなら、セクハラですと訴えられかねません。

相手が不快に思った時点でアウトと思ってください。

こちらの意図は、全く関係ありません。

外見的な特徴で呼ぶ場合もセクハラとなりやすいです。

例えば、「デブ」「ぽっちゃり」「おばさん」「ばばあ」「巨乳」「貧乳」などなど。

最近ではそうそう聞かないかもですが、本人に直接的ではなく、陰で言っていたとしても、その発言が相手の耳に入ったことでセクハラになります。

距離感

パーソナルスペースってありますよね。

そう、自分の周りにある「ここの範囲に勝手に踏み込まれると不快な気持ちになる」見えないスペースです。

一般的には、半径45cmの円形が、このパーソナルスペースと言われています。

この領域に相手の承諾なく入って良いのが、

家族

恋人

など、限られた方々。

そこに、同性ならいざ知らず、何とも思っていない、ましてや職場の異性(男性)の上司が踏み込んできたとしたらどうでしょう?

想像に難くないですよね。

職場での人間関係で望ましい距離感は、1m~1.5m程度と言われています。

この距離感を保つことによって、セクハラリスクから回避できますので、心得ておきましょう。

以前、とある男性上司が、女性部下に話しかけるとき、相手女性の顔の横、30cmぐらいに顔を近づけて話すとのクレームがあり、対応したことがあります。

相手の男性上司に、セクハラの意図は全くなかったようなのですが、女性部下側からしたら不快で仕方なかったとのこと。

みなさん、適度な距離感はとても大切です。

まとめ

今回は、男性上司が女性の部下を褒める時のテクニックとして、5つを紹介しました。

5つの褒めテク
  1. 過程(プロセス)を褒める
  2. 後天的な部分を褒める
  3. 期待をして褒める【ピグマリオン効果】
  4. 第三者から間接的に褒める【ウインザー効果】
  5. 関係性の浅い段階で褒める【アロンソンの不貞の法則】

次に、褒める時の注意点として3つご紹介しました。

3つの注意点
  1. 外見ばかりを褒めちゃダメ
  2. 褒め過ぎちゃダメ
  3. 偉そうに褒めちゃダメ

そもそも、女性部下の目線ってどんなの?ということで、私の経験談も交えてお話いたしました。

更に、褒めるときに気になるセクハラリスクの対処法についてもご紹介いたしました。

これからの時代は、女性活躍推進を背景に、多くの女性(部下部下が仕事をすることになり、オフィス環境でも、どんどん増えていくことになります。

女性部下との関係性は、スルーできない重要な要素になります。

いつまでも、昔の感覚でいると、置いてけぼりになってしまいますよ。

最後までお読みくださりありがとうございました。