心理学

「自分の人生を生きよう。」アドラー心理学に学ぶ

アドラー心理学。

最近大分メジャーになってきましたよね。

「嫌われる勇気」を読まれた人も少なくないのではないでしょうか。

でも、アドラー心理学を説明するとなると難しいですよね。

アドラー心理学は、生き辛らさから解放され、心を穏やかに幸せな気持ちで過ごすことのできる実践的なノウハウが満載なのです。

私自身、今一度アドラー心理学を整理する意味で、自分なりに簡単にまとめてみました。

それではさっそくまいりましょう。

自分の人生を生きよう

アドラー心理学とは

ユダヤ系オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーが提唱した心理学で、他人を変えようとしても問題が発生するばかりであることを指摘し、「課題の分離」という考えを唱えました。

もともとは、フロイトと共に研究をしていましたが決別し、独自のアドラー心理学を構築しました。そのアドラー心理学は、個にフォーカスすることから「個人心理学」とも呼ばれています。

人間の問題はその全てが対人関係である

「人間の問題はその全てが対人関係である」であるという有名な言葉を残しています。

その考えによると、この地球上に誰もいない環境に独りぼっちでいない限り、問題(悩み事)は尽きないということになるのです。

まぁ、そんなことあり得ないですからね。

結論からすると、問題(悩み事)は尽きないということになります。

悲しいですが、これが現実なのでしょう。

ちなみに、この言葉は、普段のマネジメントでも結構使っちゃっています。

なぜ、対人関係で悩むのか??

 

ではなぜ、対人関係で悩むのでしょうか。

それは、悩みを引き起こす対人関係の考え方があるからなんですね。

その考え方を整理しましょう。

①承認欲求をベースに対人関係を考えてしまう。

承認欲求とは、他者から認めてもらいたい欲求です。

誰にもある欲求で、マズローの欲求5段階説でも上位に位置しています。

 

でも、他者から認められるということは、他者の基準に当てはまるか否かという判断になります。

仮に、他者基準と、あなたの基準が合致していればよいですが、現実はそうはいきません。

となると、あなたは承認欲求を満たすために、自分らしさや、自分の価値観を捻じ曲げ、他者基準の人生を歩むことになってしまいます。

アドラー心理学では、この承認欲求により、人生が不幸で不自由なものになってしまっていると言います。

別に、他者の目など気にせず、自分基準で自分の人生を生きることが大切であるとアドラー心理学は説いています。

②競争意識から対人関係を考えてしまう

あらゆる対人関係に競争意識を持ち込んでしまうことによる弊害を説いています。

競争意識がベースになってしまうと、知らず知らずのうちに回りは敵だらけになってしまいます。

そうなると、自分が平穏も求めるために、常に人の上にいなければならないと考えるようになり、人の下にいることに、恐怖感を抱くことになります。

常に勝ち組になるなんてありえないですからね。

いずれは負ける時がきます。

その時に、劣等感に打ちひしがれることになるので、競争意識を持たないようにするべきと説いています。

ただ私見としては、競争意識がダメなわけではなく、負けることもあるということを認識して、負けた時にセルフケアやマインドセットできる術を心得ておくべきが正しいのかなとも思います。

競争意識は、時に健全なモチベーションの役割も果たしますからね。

③他者と自分の課題を混同してしまう

アドラー心理学は、自分の課題と、他人の課題を明確に分け、他人の課題には踏み込まないことが大切であると説いています。

他者の課題に踏み込んでしまうことにより、問題が発生するというのです。

相手が自分のことをどう思うかなんて考える必要はないわけです。

なぜならば、それは相手の課題だからです。

そもそも、人を変えることなんてできないんですから。

無関心でいいんです。

相手のことを気にすることよりも、むしろ自分の課題や気持ちを大切にして対応していいくほうがよっぽど大切なんです。

 

これら3つの考え方が、問題発生の根源であると言うのです。

では、正しい対人関係の考え方とは何なのでしょうか。

正しい対人関係の考え方とは??

①承認欲求と競争意識を捨て去る。

アドラー心理学では、この二つの考え方を捨て去るというのです。

人生の価値基準から、無くしてしまおうというのです。

そうすることにより、自分に意識を向けることが出来、自分らしい幸福な人生が送れると言うのです。

でもなかなか捨て去れない・・・。

②自分と他者との課題分離を徹底する。

他者は自分のことをどう思うかなんて言うのは、結論からするとどうすることもできない。

つまり、他者の課題。

他者は変えられないのですから、そこに意識を向けるなんて本当にナンセンス。

基本、無視、スルーに尽きます。

「他者に嫌われてもいい」と思うことが大切

つまり「嫌われる勇気」ですね。

他者の課題と割り切ることにより、自分自身の課題に向き合えます。

この考え、本当に大切だと思います。

ちなみに、この課題の分離という考え方は、私が現代にとても大切なスキルとして位置づけている

①忘却力

②スルー力

のうちの、②に相当するスキルかなと思います。

①忘却力②スルー力にかんしては、過去の記事でも紹介しておりますので、よろしかったらご参照ください。

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③仲間に対する貢献を意識する。

他者(仲間)に対して貢献することが、あなたの喜び、幸せになるということ。

そうすることにより、他者との関係性の中での存在に、実感を持たせることが出来ます。

承認欲求は、他者基準で生きることになり不自由な人生になりますが、仲間への貢献は、無条件、主体性を追求することで、それが、自分自身の幸福感、自己肯定感につながるというわけです。

アドラーの言葉で、共同体感覚というものがあります。

これは、人は共同体としての一部であり、社会、コミュニティ、仲間のために行動しましょう。

というもの。

ギブ(貢献)の精神が大切で、何か見返りや、自己評価などが介在すると、途端にこの幸福感や自己肯定感は薄れていくものなのです。

そういえば、世の中には下記の3タイプがあるのですが、

  • ギバー(Giver):人に惜しみなく与える人
  • テイカー(Taker):真っ先に自分の利益を優先させる人
  • マッチャー(Matcher):損得のバランスを考える人

も成功を手に入れることができるのは、ギバー(Giver)であると言われていますよ。

皆さん、ギブ(貢献)してますか?

目的論

アドラー心理学の根幹と呼べる考え方なのですが、人の感情や行動の全ては「原因」ではなく「目的」から発しているという考えを示しました。

これを、「目的論」と呼びます。

これは、「人の感情や行動は何かの原因に対する反応として起きる」という従来の考え方、いわゆる原因論とは一線を画すものです。

例えば、職場の同僚に頭にきて、相手を怒鳴ったとしましょう。

原因論で説明すると、「相手の態度や発言が原因で怒った」となるのですが、アドラー心理学の目的論で説明すると、「相手をコントロール(萎縮、言いなり)しよう(目的)として、怒鳴るという手段を使った。」となるのです。

ではなぜそんな目的を持つのか?

それは、例えば仕事の成果を出して評価されるため、評価されて処遇を上げるためなんてことを考えているからかもしれません。

様々な感情や行動が、あなたの目的意識から発しているのです。

皆さん、この考え方について、どう思われますか?

まとめ

まとめです。

今回は、大きく3つのポイントについてお話をいたしました。

 

生き辛さの3つの原因

①承認欲求をベースに対人関係を考えてしまう。

②競争意識から対人関係を考えてしまう。

③他者と自分の課題を混同してしまう。

 

正しい対人関係の考え方

①承認欲求と競争意識を捨て去る。

②自分と他者との課題分離を徹底する

③仲間に対する貢献を意識する。

 

目的論

 

アドラー心理学は、個人心理学です。

アドラー心理学は、自分の人生を生きることを大切にして、そのために行動することがとても重要だとしています。

それは、他人をないがしろにしても良いという意味ではなく、他人は変えられないので、他人を変えようとするのではなく、自分の行動で他人にどのように貢献できるのかを考え、それを自分の課題として捉え、他人や集団との関係を改善していけると説いています。

腑に落ちる部分と、そうではない部分があると思います。

ただ、多様な考えの一つとしては非常に興味深いですよね。

今一度、アドラー心理学の要素を日常に取り入れてみたいと思います。

それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。。